2002年NHK紅白歌合戦で、かの歌姫のステージを飾ったネイルはダイヤモンドを使用した豪華なジュエリーネイル (下写真、10本セットの参考税込価格2,100万円)でした。この豪華なネイルをデザインしたのが、 日本を代表するカリスマネイリスト三浦加納子さん。この繊細で可愛らしいネイルは皆様のご注目をいただき、後のネールアートにも大きな影響を与えました。
しかし、このネイルジュエリーが高価な理由は、実はそのダイヤモンドにありました。このダイヤモンドは、オーバーエ クセレントカットと呼ばれる日本発の新しいカット。高度な光学計算と人間の視覚特性をもとに設計され、非常に効率良く 正面方向に光を反射させることに成功したダイヤモンドカットです。その輝きの違いは一目瞭然。輝きが非常に強く、星の 瞬きのようなきらめき感、そして虹のような色づきが特徴です。また、レーザーを使った反射像でも従来のダイヤモンドと は全く異なるカットであることがよくわかります。
この日本発の新技術は、日本・アメリカをはじめ、ロシア、オーストラリア、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、 南アフリカ共和国にて特許を取得しました。また、EUにおいても特許取得が確定し、EU主要各国への事務手続きを進めています。(2007年3月現在)
オーバーエクセレントカットは、東京都台東区の町工場で熟練した職人により研磨されています。このカットは従来のカットと 比較して10倍もの精度の正確な角度で研磨しなければ、その優れた輝きが得られません。写真のようにルーペで確認しながら、 時間をかけて丹念に仕上げられます。また、この工場で誕生したカット技術は、海外工場に受け継がれ、海外工場でも生産されています。